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当ホームページ閲覧による作業等での怪我、事故、 トラブル に関しての責任は一切負いませんのでご了承ください。改造行為はあくまで”自己責任”で行う事。
 【ジェット類の調整について】 

今回は新たにジェットニードルの調整にも挑戦した。
ジェット類は ガソリンの混合気濃度を決定する役割があります。
ジェット類は3種類あり、それぞれの役目は下記の通りです。
@.パイロットジェット:
  アクセル開度全閉〜1/4付近の混合気濃度を決定する。
  調整は部品交換で行い、穴径の大きいものほど濃度を高くします。
A.ジェットニードル:
  アクセル開度1/8〜3/4付近の混合気濃度を決定する
  調整はジェットニードルの段数変更、または部品交換になりますが
  余程の事をしない限り調整で良いようです。
B.メインジェット:
  アクセル開度1/2〜全開付近の混合気濃度を決定する
  調整は部品交換で行い、穴径の大きいものほど濃度を高くします。

私の場合は、マフラーをNRSのデュアルメガホンに交換をしていますが排気の抜けが良すぎるため、高回転域のトルク・パワー感がなくなりました。そこでキャブ調整が必要になりました。
まず、高回転域のパワーを取り戻すため、メインジェットをノーマルの#130から#135にあげてみました。これがドンぴしゃりときて、高回転域でパワーがモリモリ出るようになり、劇変しました。そうすると今度は中回転域に不満が出てくるようになり、今回のジェットニードルの調整に至った訳です。
調整は段数を一段下げ、少しだけ濃くした。
今まではメインジェットの交換だけだったのでアクセル開度1/2以上から凄い盛り上がりがあったけど、今回ジェットニードルを調整して全体的に力強くなっていたので取合えず大成功といったところです。

 【ダイヤフラムを分解】 


フロートチャンバと同じように@〜Cのネジを順番に緩めて外します。


ダイヤフラムカバーを取った状態です。(写真左)
@のタイヤフラムは手でそのまま引き抜けます。

ダイヤフラムを取った状態です。(写真右)
@がダイヤフラムとピストンバルブがくっついた物です。
Aが今回調整するジェットニードルです。


@ペンチでジェットニードルを留めているサークリップを外します。(写真左)
これがなかなか抜けず苦労しました。専用工具があるのですが、ピストンバルブのかなり奥にあるので工具が途中でひっかかってしまうのです。今回は先が細いラジオペンチで代用しました。

サークリップはこのように挟んで外します。(写真右)
ジェットニードルは手で引き抜けます。


ジェットニードル本体です。(写真左)
左側に段が付いているのが見えます。今回はこれを1段下げます。
Eリングをペンチで抜き、一段下に取り付けます。
プラスチックで出来たリングが浮きますので手で押し込んでEリングと密着させます。

1段下げた状態です。(写真右)


これで一通りの作業が完了しました。組み立ては分解の逆の手順で行います。

 【組み立ての補足】 


@.メインジェットはマイナスドライバーでネジの要領で締めていきます。
A.ニードルバルブは手で押し込み、写真のようにプレートで留めます。


@.ニードルバルブのピンをフロートに取り付け、フロートと一緒に組み込みます。(写真左)

ピンを差込み、ハンマーで極軽くコンコンと叩く。(写真右)
ピンは写真のように途中で止まります。


@ガスケットを敷き込んだ状態です。
フロートチャンバーを取り付けて作業完了です。


久々に長距離ツーリングにも出掛けたけど、キャブは絶好調になりました。

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