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当ホームページ閲覧による作業等での怪我、事故、 トラブル に関しての責任は一切負いませんのでご了承ください。作業はあくまで"自己責任"で行ってください。

先日オークションでゲットしたデイトナの赤パッドを付けてみたくなったのでキャリパーのOHとパッド交換をしました。取付後100キロほど走行してみたらブレーキの効き具合が体感出来ましたね。噂通り良く効きますよ。でもパッドが柔らかかったのですぐに減りそうです。作業手順は下記の通りです。

重要な保安部品ですので初心者・自信の無い人はバイク屋さんで交換してください。

特に乗車前の点検及び1000キロ毎の点検をしていないような人はご自分での交換は行わないでください。作業ミス及び点検の怠慢による故障は重大な事故と直結します。




マスターシリンダーのキャップを外します。

次にキャリパーからブレーキホースを外します。フルードが漏れてくるので下を汚さないようにウエスなどを置いておくと良いでしょう。




フルードを全部抜いてしまうと後でエア抜きが大変だと聞いたことがあるので、ホースの先端をウレタンスポンジで栓をして洗濯ばさみで挟んでおきます。

次にパッドピンを緩め、キャリパーを本体から外します。
ネジが固着している場合は556を使って暫らく放置した後にネジを回しましょう。
(画像ブレーキホースがついていて矛盾してるのは愛嬌ということで)




キャリパーを外したらキャリパーピンを緩めて抜きます。

パッドを外すと奥にピストンが見えますね。




ピストンを抜くのですが、私は専用工具を持っていないので自転車の空気入れを利用してエアーの力でピストンを出します。空気入れの先端の形状によっては合わないものがあります。先端の細い昔ながらの空気入れならばフィットすると思います。

作業はブリードスクリューを緩めて、そこに空気入れをセットします。

ホースがついていた穴を指で塞ぎ、ゆっくりと空気を入れると徐々にピストンが出てきます。伊勢良く空気を入れるとピストンが飛んで行きかねないのでゆっくりと入れていってください。作業は低い位置で行い、ピストンが下に落ちても傷がつかないようにウエスを敷いておくと良いでしょう。




左はピストンが抜けた直後の写真です。プレーキダストで真っ黒ですね。ピストンにもダストがついています。パッドスプリング2個を外します。向きがあるので取り付けるときに困らないように覚えておいてください。シール類は爪楊枝で傷をつけないように慎重に取ります。

各部品を台所用の中性洗剤で洗いウエスで水分をきれいに取り除き乾くまで干しておきます。ピストン及びシリンダーの錆が落ちない場合は液体コンパウンドで横方向に磨いてきれいにします。それでも錆が取れない場合は1000番以上の耐水ペーパーで横方向に軽く磨いて落とします。縦方向に磨くとフルード漏れの原因になりますから注意しましょう。

ピストンとシリンダーは傷をつけないように細心の注意を払って作業してください。

乾いたら金属パーツはパーツクリーナーをかけておきます。
写真右は洗浄後のパーツです。パッドを交換しない場合はパッドも洗浄しましょう。




パーツクリーナーにはブレーキクリーナーを使用しました。
シリコングリスは組み込む時に必要になります。




今回はデイトナの赤パッドをチョイスしてみました。オークションで激安で入手しました。

新しいパッドは耐水ペーパーでパッド面を擦り面取りをします。
次にチョット荒い(500番位だったかな?)耐水ペーパーでパッドの角を落とします。写真を見ると淵の部分の角が取れているのが分かると思います。これは鳴き防止になります。




キャリパーの組み立てですが、シール類にシリコングリスを薄く塗ります。次にピストンのシールが当たる面にも薄くシリコングリスを塗り、パッドにあたる部分には少し厚く塗ります。シール類をセットし、フルードをシリンダー内に十分に塗りピストンを奥まで入れます。

次に、パッドスプリングもパッドがあたる部分にシリコングリスを塗り組み込みます。
組み込む時には向きに注意しましょう。

キャリパー本体のピストン反対側のパッドがあたる部分にも同様に塗ります。
パッドピンのパッドがあたる部分にも同様に塗ります。
パッドがあたる部分全てに塗りましょう。パッドを組み込みます。

キャリパーを本体にセットし締めこみ、次にパッドピンも締めこみます。
ブレーキホースをつなぎます。




マスターシリンダーの古いフルードを抜いて汚れている場合はウエス等できれいにしましょう。

新しいフルードを入れます。




エアー抜きを行います。ブリードスクリューを緩めた状態でオイル排出用のホースをつなぎペットボトルをフルード受けにセットします。排出用のホースにフルードが流れるまでブレーキレバーをにぎにぎしてフルードを送り続けます。
流れてエアーが消えたらブリードスクリューを閉めます。

マスターシリンダーにフルードを足して、ブレーキレバーをにぎにぎしてフルードを送り、数回繰り返したらブレーキレバーを握りながらキャリパーのブリードスクリューを緩め、ある程度排出させ、スクリューを締めます。
マスターシリンダーにフルードを足して上記の作業を繰り返します。
排出用のホースから出るフルードにエアーが入らないでかつ透明なフルードになるまで繰り返します。マスターシリンダーの底からも気泡が出なければ交換完了です。マスターシリンダーに規定量のフルードを注ぎ、キャップをはめて作業完了です。

最後に各ネジの締め込みが大丈夫か再度チェックしてください。

試乗はバイクを押してフロントブレーキを掛けて感触を確かめてから、安全なところで低速で行いましょう。2・3日は乗車前のブレーキ点検・ネジの緩み等は念入りにチェックしてくださいね。

あとは100キロ位走行したところで増し締めを行います。

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